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逆立ちしている木2011.07.11

 

寺社建築に使用する木材(米ヒバ、ラオス桧、チーク等)の殆どは
台湾にて製材され、検査を行い、合格した木材のみ輸入されています。

大径木から柾目に製材された柱は、
上下の区別が熟練した宮大工でも非常に難しいものです。

木材検査の際、製材の親方(木取りをする責任者)に
柱の頭はどちらかと尋ねると、枝葉の方ではなく根元の方を指します。

これは「物事の始まりが頭」という中国的な考え方が基になっています。
日本では、天空に枝葉を広げた上の方を頭と言うと思います。

木材を取り扱う業者の中には、このような日本との食い違いを
理解してない方もあるようです。
皆様方が木材検査に同行される時は、くれぐれもご注意を・・・・・
中華圏の木は逆立ちしています。