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木の表と裏2011.05.12

 

寺院や神社を修復するために各部材を調査していますと、
木裏使い(木材の芯側を化粧面にすること)にしている部材が
多々見られます。

木の裏を化粧面に使うことを嫌う大工も多いようですが、
油分を多く含む芯材(赤身材)は耐水性に優れております。
木材が高価な時代、小径木の木材でも
より耐久性を持たせる為、当時の宮大工が考えた裁量の方法ではなかったかと思います。

貴方も古い寺院や神社の浜縁(廻廊)の板を見ると
木の芯側を上にした木裏使いを見ることができる事でしょう。