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荘厳な構造美にて300年...1,000年

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もやしの木材2012.09.10

 

御本堂を造営する時、何を基準に木材を選定しますか?

節の無いきれいな木材ですか?国産の木材ですか?

300年以上の耐久を求める御本堂の木材選びで最も注意すべき点は、

目(年輪)の詰まった赤身で湿気や白蟻に強い木材という事です。

薬師寺造営の棟梁であった故西岡氏も、「木材は木の樹齢だけの耐久性がある」と言っておられ、

現に薬師寺も1000年の耐久を考えて台湾の1000年桧を使用されています。

最近加工中の御本堂を見学する機会がありました。

節の無いきれいな国産の杉材を使用していましたが、

7寸(約21cm)の柱材に10箇程の年輪でまさに『もやしの様な木材』だったのです。

私の設計ではなかったのですが、

工務店の人に『本当にこれで良いのですか?』と思わず声と掛けてしまいました。